映画「億男」のあらすじネタバレと感想(佐藤健×高橋一生)

映画「億男」のあらすじネタバレと感想を紹介します。

「お金って、何だと思いますか?」

人を幸せにしたり、不幸にしたり、夢を叶えてくれたり、一瞬で無くなったり…。

大切なものであり、怖くもありますよね。

そんな、お金と幸せについて考えさせられるマネーエンターテイメント作品です。

映画「億男」の作品情報

≪公開≫
2018年10月(日本)

≪監督≫
大友啓史

≪原作≫
川村元気

≪脚本≫
渡部辰城

≪キャスト≫
★主人公 一男(佐藤健)
★一男の親友 九十九(高橋一生)
★一男の妻 万左子(黒木華)
北村一輝、藤原竜也、池田エライザ、沢尻エリカ

≪配給≫
東宝

映画「億男」のあらすじ~ネタバレラスト

主人公は、冴えない図書館司書 一男(佐藤健)。

兄が3,000万円の借金を残して失踪して以来、夜もパン工場で働き返済に苦心する一男は、借金を返し終わったら、別居している妻と娘とまた暮らしたいと夢見ていた。

 

そんなある日、一男は宝くじで3億円を当ててしまう。

突然舞い込んで来た大金にうろたえる一男は、大学時代の親友で、起業に成功して億万長者となっていた九十九(高橋一生)の存在を思い出し、訪ねることにした。

九十九は一男に対し、実際にお金を使ってみようと持ちかけ、九十九の家でホームパーティーを開くことに。

パーティーで狂乱し酔い潰れた一男だったが、目が覚めるとなんと、九十九は大金とともに消えていました。

愕然とする一男…。

大金を取り返すため、そして親友だった九十九が本当に自分を裏切ったのかを明らかにするために、九十九の居場所を探すことにします。

 

一男は手始めに、パーティーで知り合ったアキラ(池田エライザ)に連絡をとり、かつて九十九の会社でCTOをしていた百瀬(北村一輝)の元を訪れることになります。

しかし、百瀬は九十九の居場所は知らないと答え、一男に「お金とは何か?」を説きます。

意気消沈の一男だったが、百瀬の紹介で次は、同じく九十九の会社のCFOだった千住(藤原竜也)の元を訪れることに。

千住はマネーセミナーで詐欺まがいの荒稼ぎをし、億万長者となっていた。

こんな稼ぎ方をしても良いのかと思わず苦言を呈す一男だったが、千住は一男に「お前だって家族をお金で取り戻そうとしているのではないか」と切り返します。

そこで一男は、「家族に値段はつけられない」と返すのでした。

 

一男の妻と娘は、一男が兄の借金を背負って間も無く別居していました。

お金が戻れば一緒に暮らそうと話す一男でしたが、妻の万左子は「あなたは変わってしまった」と逆に離婚を切り出します。

お金が手に入ったのに何も取り戻せない…。

お金とは何なのかが分からなくなっていく一男でした。

 

次に一男は、九十九の会社の広報IRをしていた、十和子(沢尻エリカ)の元を訪ねます。

十和子は巨万の富を手に入れながらも、普通の専業主婦として生活していました。

十和子も九十九の行方は知らなかったが、「お金にとらわれない人と結婚した」という彼女の話を聞いて、一男はまたお金の価値への困惑を深める。

 

十和子の話をきっかけに、九十九と大学時代に訪れたモロッコ旅を思い出していた一男は、そこで九十九が言っていた「お金の正体が知りたい」という言葉を思い出します。

果たして、お金の正体とは何だったのか?

 

一男は、万左子とともに娘のバレエの発表会を訪れました。

万左子から「お金がなくても、年に一度娘のバレエの発表会を見にいけるだけで良かった」と言われ、踊る娘の成長した姿を目にし、これまで会ってきたお金のスペシャリスト達の言葉の意味を理解するのでした。

 

お金で全て手に入れられる。

そういうことではなかった。

そのことにやっと気づいた一男の元に、3億円丸々持って、あんなに探していた九十九が現れます。

九十九は、一男が大金で身を滅ぼさず「お金とは何か」の答えを見つけてからお金を使うようにするため、3億円を持って姿を消していたのでした。

 

お金とは何か。

その答えを掴んだ一男は、後日、その3億円の一部で、娘が欲しがっていたありふれた自転車を買い、離れて暮らす彼女たちの家の前にそっと置いて行ったのだった。

 

映画「億男」の感想

こんな佐藤健、見たことない!

「るろうに剣心」で見事な殺陣で女性ファンを魅了し、「半分、青い。」で日本の朝に爽やかなイケメン旋風を巻き起こした佐藤健が、本作では最高の「冴えない男」を演じています。

借金まみれ、働き詰め。人生に希望もない。

今まで見たことのないこんな佐藤健が見られただけでも、映画館に足を運んだ甲斐がありました!

 

この映画の見所は、佐藤健だけではありません。

まず、ストーリーが深い!

一男が出会うさまざまなお金のスペシャリストの言葉は、お金の価値について実に考えさせられるものばかりです。

お金で何もかも手に入れられるわけではない。

お金の価値とは人によって大きく変わる。

そういったお金の不思議な現実について、一男と一緒に私もいつの間にか悩み考えていました。

九十九は「お金の正体が知りたい」と言っていましたが、結局その答えは完全には分かっていないのだと思います。

ただ私たちにできることは、お金を大切に間違えないように使い、うまく付き合っていくことなのかな…と。

 

次に、演出が見事!

この物語は、さまざまな人物との出会いを通して一男が少しずつお金の正体に近づいていく物語です。

つまり普通の冒険映画などのように、分かりやすく「起承転結」があるわけではありません。

そのため中には、「ストーリーが分かりにくい」「話が飛んでついていけない」なんていう感想も見かけます。

しかし、物語を見ていると、少しずつ一男の価値観が変わって行き、感情が変化していくことを読み取ることができます。

これは、効果的に過去の回想シーンを挟み込み、登場人物たちの感情の爆発を細かく描く、大友監督の演出によるものだと思います。

「るろうに剣心」で派手なアクションが話題を呼んだ大友監督でしたが、実はこのような細かい人物描写も得意なのかと少し驚きでした。

 

最も感動したのは、一男が娘のために、欲しがっていた自転車を買ったシーンでした。

どんな豪華な家や車よりも、自分の娘が一番欲しがっていたものを贈る。

そういう選択をした一男は、お金と上手く付き合い、少しずつ幸せな人生を歩んでいくのでしょう。

おぼろげですが「お金とは何か」の答えを見つけたように見えました。

 

さいごに

お金がない、お金が欲しい、お金があれば…。

なくても、あっても足りないと感じるお金って何なんでしょうね。

そんな「お金とは何か?」という問いに興味がある方は楽しんでもらえると思います。

また、佐藤健の演技が好きだ!という方にもおすすめ!

新しい佐藤健を見ることができますよ。

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